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プレスリリース

HD-PLCアライアンスが、TTCの高速電力線通信規格対応商品の認証を開始

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投稿日時: 13年12月26日

国内スマート家電の普及に向けHD-PLCを活用へ


HD-PLCアライアンス(注1)は、このほど同アライアンスが普及推進と認証を行っている高速電力線通信方式「HD-PLC 3」が、一般社団法人情報通信技術委員会(略称TTC)(注2)の規格として承認されたことを受け、同規格に準拠する機器の認証を行うと、発表しました。

今回承認された規格は、240Mbpsの高速通信を実現する電力線通信規格TTC JJ-300.20(注3)と、低速でかつ低消費電力で家電機器などへの搭載を容易化するための拡張仕様であるJJ-300.21(注4)です。これらの規格は、スマート家電を制御するための通信インタフェースであるECHONET Liteの通信方式の一方式として電力線通信利用を規定するもので、この規格承認により、国内における「HD-PLC 3」を搭載した家電機器の普及加速が期待されます。

「HD-PLC 3」技術は、2010年に、IEEE規格協会(注5)が策定した国際標準規格IEEE 1901として認定されており、また、同技術の異なるPLC技術との共存技術が、ITU-T勧告 G.9972(注6)としても規格化されています。国際規格化の策定に当たっては、総務省をはじめ、国内の多くの研究機関や企業の支援を得て達成されました。

今回の新しいTTC規格の策定に当たって、TTCの前田 洋一代表理事専務理事は、次のようなコメントを寄せています。「TTCでは、2012年11月に、HEMSと住宅内機器を接続する標準インタフェース(ECHONET Lite規格(注7))の下位層の実装ガイドラインとして、技術レポートTR-1043を制定しました。その後、TR-1043で記載された各種の通信方式をTTC標準として制定され、無線方式で、JJ-300.10(注8)や狭帯域PLCでJJ-300.11(注9)を制定されました。今回、新たに広帯域PLCの「HD-PLC 3」方式が、JJ-300.20及びJJ-300.21として認定されたことにより、日本の規格としてHEMSと住宅内機器の通信ガイドラインが有線・無線ともに整ったことにより、今後産業界への普及が加速することを期待します。」

当アライアンスではすでに、国際標準であるIEEE 1901や、共存方式については、ITU-T勧告 G.9972の仕様に基づいた認証を行っております。今回承認されたJJ-300.20およびJJ-300.21は、これらの国際標準規格と互換仕様であるため、「HD-PLC 3」の互換認証に含める形で、認証を行ってまいります。

HD-PLCアライアンスの相談役であり、パナソニック株式会社AVCネットワークス社社長の宮部義幸氏は、次のコメントを寄せています。「当社は、これまでも「HD-PLC 3」の国際標準化を推進し、IEEE 1901標準、米国、欧州、中国の主要な標準規格化を達成し、全世界で利用できるよう取組んでまいりました。今回、映像通信用のJJ-300.20と家電向けのJJ-300.21がともに国内TTC規格として認定されたことは、国内の宅内家電機器をはじめ、社会システムへの本格的な活用に向けて非常に意義深いことです。当社は、「HD-PLC 3」技術の更なる進化に取組み、当社商品へ幅広く活用を図ってまいります。」

国内での高速PLCの利用環境としては、今年9月に従来の屋内での利用に加え、屋外での一部利用となる省令改正が行われ、今回のTTC規格化に合わせて応用範囲も大きく拡大することが期待されます。このような状況に対して、 HD-PLCアライアンスの幹事会社である株式会社メガチップスの執行役員兼第3事業部長の林能昌氏は、「当社が商品化を行っている240Mbpsの高速「HD-PLC 3」Complete技術によるLSIが、国内規格 JJ-300.20に認定された意義は非常に大きく、屋外利用による応用範囲の拡大と、ECHONET Lite規格対応の家電機器への搭載により、さまざまな機器のネットワーク化に貢献できるものと期待します。」と、述べています。

更に、今回承認されたJJ-300.21準拠のLSIを開発中のローム株式会社 LSI商品開発本部 副本部長 飯田 淳氏は、以下のコメントを寄せています。「この度当社がCEATEC 2013にて発表した、家電機器向けの低消費電力を特徴とする「HD-PLC3」 inside技術によるLSI が、国内規格TTCのJJ-300.21準拠として認定された事により、今後の普及に大きくはずみがつくものと大変喜ばしく思っております。まさに市場が大きく羽ばたく寸前と考えており、家電機器向けの組み込みに最適な「HD-PLC3」 insideをはじめ、電源LSIやセンサー商品も含めた様々なソリューションを提供し、お客さまと共に環境にやさしい商品創りに取り組んでまいります。」

HD-PLCアライアンスは、今後も「PLCによるグリーン・ユビキタス・ソリューション」のスローガンの下、世界のスマート通信インフラの実現を目指し、普及推進に努めてまいります。


注1.HD-PLCアライアンス: 高速電力線通信「HD-PLC」の普及拡大・通信互換性確保を目的として、2007年9月25日に設立されたものです。 (ホームページ: http://www.hd-plc.org/ )

注 2. 一般社団法人 情報通信技術委員会(じょうほうつうしんぎじゅついいんかい、The Telecommunication Technology Committee)は、情報通信ネットワークに係る標準の作成、普及を行っている標準化機関です。

注 3. TTC JJ-300.20 : ECHONET Lite向けホームネットワーク通信インタフェース (広帯域 Wavelet OFDM PLC (「HD-PLC」))

注4 . TTC JJ-300.21: ECHONET Lite向けホームネットワーク通信インタフェース (広帯域 Wavelet OFDM PLC (「HD-PLC」) 省電力化用拡張機能)

注5. IEEE規格協会: Institute of Electrical and Electronic Engineers-Standard Associationの略称。米国電気・電子学会であり専門家組織であるIEEEに属し、世界標準規格を策定する機関である。これまで、コンピュータ、エネルギー、通信など幅広い技術分野の規格化に成功しており、産業界の発展に大きく貢献している。IEEE 1901は、広帯域電力線通信の物理層とMAC層を規定した規格です。

注 6. ITU-T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector) :国際電気通信連合の部門の一つで、通信分野の標準策定を担当する「電気通信標準化部門」。電気通信に関する技術を標準化し、勧告を発表している。ITU-T勧告 G.9972は、ITU-TのSG15で検討された異なるPLC間の共存方式を規定した規格です。

注 7. ECHONET Lite(エコーネットライト)は、エコーネットコンソーシアムが策定した通信プロトコルである。スマートハウス向け制御プロトコルおよびセンサーネットプロトコルであり、ISOおよびIEC規格化に向けて審議中。

注 8. TTC JJ-300.10:ECHONET Lite 向けホームネットワーク通信インタフェース. (IEEE802. 15.4/4e/4g 920MHz 帯無線).

注 9: TTC JJ-300.11: ECHONET Lite 向けホームネットワーク通信インタフェース. (ITU-T G. 9903 狭帯域 OFDM PLC)



■参照URL 注1: HD-PLCアライアンス http://www.hd-plc.org/

        注2: 一般社団法人 情報通信技術委員会 http://www.ttc.or.jp/



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